幸せについて考えたときに、「モノ」と「経験」のどちらがより価値のあるものなのか考えることはあります。
もちろん、どちらかが欠けては幸せにはなれないでしょうから、どちらも必要ではあるのですが、最近ではモノのほうが価値があるという考え方の人が増えてきているんです。
この記事はストレートに経験のほうが価値があるよと言っていますね。さすがライフハッカー。
「モノ」より「経験」の方が価値がある理由 | ライフハッカー[日本版]
物を買って得られる幸福感と、旅行などで感じる幸福感には、どうもその質に違いがあるようです。
モノで得られる幸福は一時的、いつか慣れてしまう
経験で得られる幸福は持続するけれど、モノを買うことで得られる幸福は長く続かないといいます。
トーマス氏はその理由を、「人間の適応能力にある」と話しています。つまり、物は買ったときには満足感を得られ、幸せに感じるけれども、時間とともにその存在に慣れてしまい、最終的にはその物に対する幸福感も薄れるということです。
ようするにモノ買うことで得られるのは一時的な幸福であるということです。一方、経験で得られるのは持続的幸福であるということですね。
この持続的幸福こそが真に幸せであるとぼくは思います。詳しくは心理学者マーティン・セリグマンの著書をおすすめしておきます。
本書は「この本は、読者の皆さんがずっと続く豊かな幸せを手に入れるために役立つ1冊だ」という一文で始まります。
若者の車離れはお金の問題だけ?
若者の車離れって前から話題になっていますよね。
「若者の車離れ」は買えないのか、買わないのか? 若い世代のお金の使い方 – ログミー
若者は車を買わないのか、買えないのかと上記の記事でいわれているのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
よくあげられているのは、お金がないからというものです。もちろんそれが大きな原因ではありますが、お金がある人でも車を買わない現状があると周りを見て感じます。
ぼくの大学には比較的多く裕福な家庭な人がいます。
そのため、むかしは車を乗り回している学生がたくさんいたとか。しかし今では滅多に見ませんね。
友人でも高級車を乗り回している1人くらいしかいません。まあいるんですが。
そういった大学の学生は、なににお金を使っているのでしょうか。
もちろん人によって異なるのですが、一番ポピュラーな大きな支出は「留学」でしょう。
大学生も車というモノではなく、留学という経験にお金を費やすという人が多いのです。人によっては在学中に2度3度留学したり、大学の制度を利用せずに自費で留学する人もいると聞きます。
もはや、車をもっていることがステータスになると感じている若者は少ないように感じます。
それよりも自分は○○をしたことがあるとか、海外にいったことがあるとか、そうした経験に価値を見いだす学生は多いでしょう。
ミニマリストはお金を使わないわけではない
必要最低限のもので生活するというミニマリストにも「モノ」より「経験」を重視している人はいるようです。
モノを買わなくなった分のお金をなにに使うかと考えたときに、経験があげられるのは自然なことのように思えます。
みなさんへ、お金に関する質問 | 物を持たないミニマリスト。この記事のコメント欄に、こんなコメントがありました。
また美味しいものを食べに出かけたり、コンサートや映画を見に行ったり、旅行に頻繁に出かけたり、刺激的な人と飲みに行ったり“経験”にお金を投資しています。
ミニマリストは若者の間で流行していますから、やはり若者なかでモノ<経験の流れは確実にあるといえるでしょう。
モノ<経験という時代は間違いなくきている
若者を中心にモノよりも経験のほうが大事だという価値観が広まってきているという話をしました。
この価値観は人の生き方に大きな影響を与えるだけでなく、ビジネスの方向性にも関係してくるでしょう。
モノを売る以上に経験や学びの機会を売ったり、実体のないモノを売るビジネスが重要視されるかもしれません。
また人々がモノを買うときの考え方も変わっていき、買うモノの量が減るために1つものにお金をかける高級志向になったり、自分らしさを表現するためにハンドメイドの商品を買い求めたりする人が増えると考えることもできます。
今後、我々若者がどのようなものに価値を見いだしていくのかは、とても興味深いことだといえます。