たまにポジティブ思考を気持ち悪いと言う人がいます。
そういう人の知っているポジティブな人は、実際気持ち悪いかもしれません笑
気持ち悪いと思われるようなポジティブ人間は、少しポジティブ思考について勘違いしてしまっていることが多いものです。
その勘違いとは、ネガティブな感情は全く持たずにすべてポジティブに生きていくべきというもの。
つまり、何事もすべてポジティブに捉えよう、捉えなきゃと行動してしまっている人のこと。
これを傍から見たら気持ち悪いと思ってしまっても仕方ありません。
人間は生きていくうえでネガティブな感情も必要なのです。それなのにそれをまるでないもののように扱っていたら、周囲から不自然、気持ち悪いと思われてしまうでしょう。
今回は、ネガティブな感情が人にとってどれだけ大切かお話します。
ネガティブな感情を吐き出すとスッキリする
とある心理実験で、リストラされた人たちに、一日数十分間ネガティブな感情を話すことのできる機会を与えました。
すると一週間後、彼らはなにもしなかった人と比べて、ずっと気持ちが明るくなっていたといいます。
さらに数カ月後、ネガティブな感情を話していた人は、話していなかった人たちとくらべて、再就職率が圧倒的に高くなりました。
他にも、ストレスを抱えた大学生に、その気持ちを吐き出す日記を書かせました。
するとその日記を書かなかった大学生と比べて、その学期の成績がアップしていたといいます。
エモーショナル・ディスクロージャーとは
上記のような行為をエモーショナル・ディスクロージャーといいます。
エモーショナル・ディスクロージャーは、自分の感じたマイナスの感情を吐き出す(言う・書き出す)ことにより、ハッキリと認識して解消する方法。書き出す場合は感情日記のような形式です。(http://ssize-mens.com/archives/2020より引用)
ようするにネガティブな感情を肯定してあげることで、その感情を解消することができるということです。
逆に「こんなネガティブなことを考えちゃダメだ」なんて考えてしまうと、かえってその考えから抜け出せなくなり、ストレスになってしまいます。
自分のネガティブな感情を受けとめることが大切
自分がネガティブな感情を抱いたら、それを否定するのではなく、認識し肯定することが大切だということです。
ネガティブな感情を抱いているのに変にポジティブな考え方をしようとすると、ストレスを感じているのに、口から出る言葉はポジティブといった違和感をもたらすような行動をしてしまいます。
この違和感こそ周囲の人が「ポジティブ過ぎて気持ち悪い」という評価をもたらすということですね。
人間はネガティブな感情を抱くものです。それを無理やり否定することはストレスになりますし、周囲にも違和感を覚えさせてしまいます。
ポジティブ思考は「心から」ポジティブに思えないと意味がない
気持ち悪いポジティブ人間の方が知るべきなのは、ネガティブな感情を押さえつけてポジティブであろうとしても意味がないということです。
ポジティブ思考とは、起きた事実を心からポジティブに捉えられなければいけません。簡単に示すと以下のようになります。
正しいポジティブ思考
事実の発生→ポジティブに捉える
気持ち悪いポジティブ思考
事実の発生→ネガティブに捉える→ポジティブ思考にならなきゃ!→ポジティブに捉える
ネガティブに感じてしまったものを、必死にポジティブに受けとめることはストレスにになるし、気持ち悪いと思われるし、ポジティブ思考の効果もないし、と意味がないのです。
もちろんいろいろと努力をすれば、自然と正しいポジティブ思考になれます。そういう方法が本に書いてあるわけなんです。
とりあえず『幸福優位7つの法則』ほ読んでおけばいいと思います。人生観が激変しますよ。
ポジティブとネガティブは3:1がいい?
ちなみにポジティブ過ぎて気持ち悪いって、「どこからがポジティブ過ぎ」なんだという疑問が生まれると思います。
目安として、ポジティブ3:ネガティブ1くらいがいいよと言う人が多いです*1。
ちょうどポジティブとネガティブの影響力が釣り合うくらい。という意味で3:1という数字が出されています。
このことから、ネガティブの影響力はポジティブよりも大きいということもわかりますね。
さいごに
心理学的にはネガティブな感情も必要である。しかしネガティブな感情の影響力はとても強いので、やっぱりポジティブな感情を多く持ち合わせることが大切です。
しかし無理してポジティブ思考になっても意味がありません。
周りから自然と慕われるようなポジティブ思考を得ましょう。盲目的にポジティブ人間になっても意味がありませんから。
ちなみに今回の記事は「アニメで分かる心療内科」を参考にしています。アマゾンプライムビデオのおかげで、いくらでも観られるようになりました。
タイトルは真面目な雰囲気ですが、ギャグばかりなので気軽に見れます。下ネタも多いので注意してください。
*1:これは最近否定されているとも聞くので、ネガティブの影響力はポジティブよりも大きいという程度の認識がいいかもしれません