「生まれ変わりの記憶」を攻撃的に否定することにメリットはない

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僕は胎内の記憶もなければ、生まれ変わりが実在するかどうかもあまり関心がありません。
ですが、こういう考え方が存在すること自体には意味があるように思えます。

そしてそれが事実であるかないかに関係なく、その考え方には大きなメリットがあると考えており、どうせなら信じた方が得だろうと思っています。

胎内の記憶や生まれ変わる前の記憶が存在するならば、それが一番古い記憶といえる だろうということで、今週のお題「一番古い記憶」に関連して、胎内の記憶と生まれ変わる前の記憶について考えてみたいと思います。

小学生の女の子と胎内の記憶

小学生のとき、先生に一番古い記憶はなんですかと聞かれた記憶があります。

そのときに一人だけ、お腹の中にいたときの記憶があると言う子がいたんです。

僕も含め周りは半信半疑でしたが、先生は疑うことをせず話を促していました。

本人はそれが当たり前のことであるかのように話していたことが印象に残っています。そんなことがあるのかと、とても信じられませんでしたが。

飯田史彦氏の『[完全版]生きがいの創造 (PHP文庫)』にも、胎内の記憶についての記述があります。

池川明医師(横浜市金沢区の池川クリニック院長)が、六歳までの子どもを持つ七九人のお母さんたちに対して、調査を行ってみました。すると「生まれた時の記憶がある」と答えた子供は四一%で、「お母さんの胎内にいた時の記憶がある」と答えた子どもは、五三%にのぼったのです*1

6歳以下の小さな子どもに関しては、非常に高い割合で胎内の記憶があるという研究結果があるのです。

もっとも胎内の記憶はまだ受け入れやすいものですよね。 医学的にどうなのかはわかりませんが、素人目線なら「そういうこともあるのか」と思う程度です。

しかし生まれ変わりに関してはそうはいえません。

生まれ変わる前の記憶

先ほど紹介した『生きがいの創造』には、生まれ変わる前の記憶に関する証言もたくさん出てきます。それらの証言は客観的に評価してみたとき、非常に信憑性が高いんだとか。

たとえば、小さな子どもが知り得ないような情報を話したりとか、親の質問に対して悩みながら肯定したり否定したりとか(親の関心を引きたいだけの子どもなら肯定を繰り返すはずです)。

とはいえ、そう簡単に信じられる話ではないですよね。
普通の人ならば、死んだ人がまた別の人となって生まれてくるなんて非科学的なことを、受け入れられるはずがありません。

生まれ変わる前の記憶に関しては、賛否両論、信じられるという人から馬鹿馬鹿しいと感じる人までいるでしょう。

ただあなたが学者でもない限り、必死にこうしたものを否定する必要はないのではないでしょうか?

デメリットはない

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真実を追究したいということであれば、胎内の記憶や生まれ変わる前の記憶の真偽を確かめる必要があります。

ですが、私たちはテレビで生まれ変わる前の記憶を扱うものを、なんとなく興味深そうに見ているという程度ではありませんでしょうか。

だとしたら、現実的じゃない、こんなの信じる方がおかしいとかたくなに否定するよりも、あったらいいなぁと信じた方がメリットがあると思うのです。

信じない場合は、特にメリットはありません。それが普通の状態です。

信じる場合は、もし生まれ変わりがあったら……とか、死んでも生まれ変われるといった考え方をすることができるようになります。

もちろんそこまで思える人は少数でしょうが、信じたことによるデメリットはありませんから、気軽に信じていいと思えます。

もっとも、生まれ変わるためにはお金を……などといった場合は別ですが。

別に固く信じろといいたいわけではなく、「あったらよくない?」という程度でもいいから、生まれ変わりを信じた方が豊かに生きられるんじゃないかということです。

これは神の概念も同じです。

神がいてもいなくても、どちらにせよ私たちが認知できることはないでしょう。

だったら、とりあえず強く否定せずに軽く信じておくくらいがもっとも合理的なのではないでしょうか?

こうした生まれ変わりや神の概念を攻撃的に否定する人は、自分が理論的で現実主義者だと考えていることが多いでしょう。

しかし、合理性を追求するならば、どうせ確かめられるかわからないし、なんとなく信じとくかという立場をとるべきだと思います。

僕が主張している第三の立場は、こうした考え方を持っています。別に僕はなにも信仰していないし、無神論者でもないのです。

占いやおみくじで、良い内容が出たときだけ信じるという考え方と似ています。こうした考え方が、一番気楽に豊かに生きられると思いませんか。

*1:飯田史彦(2012)『[完全版]生きがいの創造』PHP文庫 p.10

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