レシートの赤い線
レシートを受け取ると、たまに赤い線が出てくるのはご存じでしょうか?
上の画像のように、レシートの両脇に赤い線が引かれた状態で出てきます。
はじめて見たときは不思議に思いましたし、なにより店員がなんの反応もせずそのまま渡してきたことに驚きました。
結論を先に言うと、この赤い線は「もうすぐレシートがなくなりますよ」というお知らせなんだとか。
日常の些細なことではありますが、このレシートの赤い線について2つ考えてみたことがあります。
このレシートを手に入れたら幸運なのかということと、こうしたアイデアについてです。
幸運か不運か
赤い線で怒る客
この男性客は領収書に赤い線が入っていることに激怒したのです。
引用元:セブンイレブン店員にレシートで激怒するクレーマー : 元セブンイレブン店長の『コンビニは毎日がミラクル!』
上記の記事を読んでびっくりしたのですが、レシートに赤い線が入ってるというだけで怒る人もいるんですね。
この例は極端だとしても、レシートに赤い線が入ってるというだけで嫌だなぁと思う人はいるみたいです。
レシートのペーパが最後のほうになると端が赤い線がでますね。あの部分でレシートもらうのが非常に嫌です。
引用元:細かいことですが、レシートのペーパが最後のほうになると端が赤い線がでます… – Yahoo!知恵袋
幸せは些細な出来事の積み重ね
実は幸せっていうのは、こうした小さな出来事をどう感じているかということの積み重ねなんですよ。
別にレシートに赤い線が出ても出なくても、あなたの人生になんの影響も及ぼさないはずです。
それなのにそれに対して幸運を感じたり、不快になったりする人がいるんです。
そう考えると、人ってすごく不思議だと思いませんか?
ロール紙が残り少なくなったサインの、この赤いレシート。
ブンブンは、これが出ると「当たり」ということにしています。
絶対こう考えた方がいいですよ。
ぼくも今日出たんですけど、「おっ、赤い線のやつじゃん」とちょっと嬉しかったですし。
少なくとも「赤い線じゃねぇか! ふざけんなよ!」ってキレるよりもずっといいですよね。
最初と最後にある
最初に言ったように、赤い線はレシートの終わりの方に出てくるんです。
これが自分の手に入る確率はどれくらいでしょうか?
先ほど引用したブログでは、100回に1回というペースだそうです。
やっぱり幸運なんじゃないですか?
とにかくキレることはないでしょう。
めったにいないんでしょうけど、そういう人の思考は気になりますね。
アイデアの本質
簡単だけど思いつかない
別に赤い線が入ってるレシートのロールなんて珍しくも何ともないんでしょうね。
どのメーカーでも同じように赤い線が入っていると予想できます。
ですけど、最初に赤い線を考えた人は、すごいと思いませんか?
誰でも簡単にできるけど、すぐに思いつくようなアイデアではないですよね。
赤い線が入っているロールと、入っていないロールだったら、絶対赤い線が入っているものを選びますよね。
混んでるときにレシートが出なくなったら、お客さんを待たせますし、運が悪ければ販売機会を損失する恐れすらあります。
それを防止してくれる赤い線は、実はお店に必要不可欠なものなんじゃないでしょうか。
今必要なアイデアは「赤い線」
赤い線は、簡単にできるけど意外と思いつかないアイデアだといえます。
今求められているアイデアというのは、こういうものなんです。
昔は、明かりがついたり、空を飛んだりといった、みんなが夢見ていたことを実現するアイデアが必要とされていました。
パソコンや車もそういう類いのものになるでしょう。
しかし、今ではそうしたみんなが夢見ていたものは実現されつつあります。
しかももう十分だろうという程度には高性能化しました。
車は今以上スピードが出ても活用しきれませんし、パソコンも普通の仕事なら今のスペックで十分でしょう。
性能をあげるだけじゃ、受け入れられない時代だと思います。
ようは、単純に16Kテレビというだけでは、みんな欲しがらないってことです。
「あ、その手があったか」と思わせるような、簡単にできるけど意外と思いつかないアイデアが今の時代には求められているのではないでしょうか。
レシートの赤い線は素晴らしい。