仕事で指摘されてばかりの人がやっていない4つのこと

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この記事では「仕事で指摘ばかりされて、なかなか仕事が終わらない」という人のために、どうしたらその状態が改善できるかを書く。

ネット上の記事というのは、各テーマごとにある程度傾向がある。

仕事の指摘については「指摘をする嫌味な上司がいかに悪いか」「指摘ばかりすることの悪い点」「指摘をされるつらさへの共感」といった記事が多い。

実際、指摘ばかりされることの原因は、あなたではなく相手にある可能性もある。

上司は部下に過度なストレスをかけることなく、適切に指摘をして、ビジネスに貢献する成果物を完成させる責務がある。それができないのであれば、上司の能力が欠如していることになる。

ただし、この記事では上記のような問題ではなく、純粋に自身のスキルの問題で指摘が多く、メンタル的にも正常で、前向きに成長していきたい人に向けた内容になっている(他の内容については多数あるネット記事に譲る)。

それでは、簡単なものから順番に紹介していく。

精神的に弱っている方や、職場と自身のスキルにギャップがありすぎて、すぐには改善ができない人にはおすすめできません。

1.期日前に指摘をもらいにいく

指摘の言い方がきつかったり、「ここをこうしろ」と具体的な指摘を受けるのは、期日の直前にレビューを受けているからかもしれない。

期日前に指摘をもらえば、相手も余裕があるから、指摘の言い方に余裕があったり、自分で考える余地のある指摘をもらったりすることができる。

勘違いしがちだが、レビューを受けるのは仕事が完了してからでなくてもいい。途中でもいいので指摘をもらいにいこう。

「今どんな感じ?」と頻繁に聞きにくる上司に対しては特に効果的だ。途中成果を見せることは、上司に進捗を共有することにもなるため、上司に安心感を与える。上司も仕事が進んでいるかどうかは不安なのだ。

また、期日前に仕事の品質を自分の精一杯にする必要はない。期日前に指摘をもらいにいくときは、40-50点の成果物を持っていこう。

品質は低くても全体ができているものを確認してもらうと、一通りの指摘を受けることができるし、上司が成果物を見て初めて気づいた点の指摘も受けられる。

「初めて気づいた点」も修正したうえで最終成果物を上司に渡せると、「よい仕事をした」と評価してもらえる。

この方法を使うときには絶対に守って欲しい注意点がある。

それは指摘対象が完成品ではなく、指摘前提での暫定成果物であることを明言することだ。

「完成しました。ご確認お願いいたします」と言ってしまうと「なんだこれ、これで完成だと思っているのか?」と思われてしまう。

2.「仕事の進め方」の指摘を受ける

仕事をもらったときに、いきなり具体的な作業をしてはいけない。抽象的だったり、時間がかかったりする仕事の場合はなおさらだ。

まずは「仕事の進め方のレビューを受ける必要がある。

例をあげると下記のように仕事を進めていく。

  1. 「〇〇の状況について調査してまとめてくれ」と仕事を受けとる。
  2. 「わかりました」と答えて、自席で仕事の進め方について考える。
  3. 上司に「先程の調査の件ですが、性別ごと、年齢ごと、収入ごとにわけて整理して、それをExcelのシートごとに概要、性別、年齢、収入を作成してまとめようと考えています。イメージは合っておりますでしょうか?」と聞く。
  4. 認識が食い違っていれば、事前に仕事の進め方の指摘を受けられる。具体的な作業後の指摘よりも時間のロスが少なくなる。

上司も具体的なアウトプットについてイメージができていないこともあるが、先に「これでいいですよね?」と合意をとっておけば、あとから根本的な指摘を受けること少ないし、指摘されたとしても、あなたの能力不足ということにはならない。

コンサル1年目が学ぶこと』では「考え方を考える」という表現が出てくるが、これも同じことを言っている。作業を始める前に手順を考えて、それについて合意を取ることで円滑に仕事を進めることができるということだ。

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3.目の前にいる人の背後にいる人のことを考える

「どうしたらこの人にOKをもらえるだろうか」

指摘が多いときはこのように考えてしまいがちだ。しかし、会社の仕組みを考えればこの思考は合理的でない。

目の前の上司は最終的な決定権をもっていない。大抵の上司は成果物のレビューをするときに”自分の上司”にOKをもらえるかどうかを考えている

わたしはクライアントワークのなかで、部下の成果物をレビューするときは、「お客様にこれで納得していただけるだろうか」という視点でレビューをする。

上司の指摘は「厳しい」。なぜ上司が厳しいのかといえば、上司はもっと厳しい人間に成果物を含めた仕事のレビューを受けるからである。クライアントワークであれば「金を支払うにふさわしい対価であるか」をお客様に見ていただくからだ。

最終決済者や社長と仕事をしている場合でも、この考え方は通用する。社長の上司は誰だろうか? それはお金を支払うお客様や、株主などの利害関係者だ。

社長(会社)としての成果物は市場で売上などと言った形で厳しく評価される。あるいは、数億単位で投資をしているビジネスのプロに、その仕事が適切であるかを評価される。

指摘を減らすために根本的に必要なのは、どうやったら指摘をされないかという表層的なテクニックではない。「この成果物は与えられた仕事に対してふさわしいか」を考え続けることだといえる。

4.どうやるかの前に「なぜやるか」を考える

仕事を与えられたときにHowやWhatだけを考えてはいけない。

常に仕事のWhyを考える必要がある。なぜその仕事をやるのかを考えないと、意味のない行動をしてしまう。

わたしは「今後、どの既存機能を改善していくか判断したい。各ユーザーの機能の利用状況を知りたい」という仕事をお客様からもらった。

単純に考えれば、Excelファイルで縦軸にユーザーのリストを作って、横軸には機能のリストをつくる。そのあとにユーザーのアクセス数か利用率を算出する形になる。

この場合は、それ自体は間違っていないが、”なぜこの仕事をするのか”を考えると項目が不足していることに気づく。

この場合の”なぜ”は「どの既存機能を改善していくか判断する」ために利用状況をまとめるである。そのため下記のような条件も加味する必要がある。

  • ユーザーの利用開始日…直近の利用であれば利用率の低さや偏りは参考にならない
  • ユーザーの最終利用日…どの機能を使っているか以前に、このサービス自体を使っていないのであればそれは別の問題であり、考慮から除外してよい
  • ユーザーが削除されているか…削除後にしばらくはデータが復旧できるようになっているが、削除されたユーザーは不要なものであったり、もう利用しない人のものなので参考にしない

こうした項目もExcelに追加したうえで、任意に絞り込みをできるようにした。こうすれば仮に不要だったとしても指摘を受けることはない。

繰り返しになるが、仕事を渡す側も最終的な成果物のイメージを詳細に把握していることはない。詳細までを考えずに他者に渡すからこそ、複数人で仕事をする意味があるからだ。

そのため、上記項目をお客様は必要だと考えていない可能性もある。一方で、成果物を渡して「この資料でどの機能を改善するか判断できるか」を考えたときに「あれ? これが足りないな」と気づくこともある。これも指摘になりうるのだ。

仕事を渡した本人すら気づかなかった必要事項を先に盛り込んでおくことができると、それは相手にとっては感動的なことだ。

こうして相手の期待を超えることは仕事で評価を受けるための重要な要素となる。

まとめ:仕事で指摘されないための方法は2つある

今回は指摘を受けるという問題への対処として、具体的な方法論をを書いた。この方法論は大きくは2つの方法に分かれることになる。

第1の方法「能動的に指摘を受けにいく」

指摘=悪いことと考えがちだが、人間は脳の中身を完全に共有することはできない。だからこそ、指摘という形ですり合わせを行う必要がある。指摘にはよい指摘と悪い指摘があるかr、よい指摘を受けにいこうという方法だ。

指摘は成果物の品質を上げるために必要なものと割り切って、指摘をもらう前提でコミュニケーションを取れば、上司も指摘=成果物の品質が足りないという意識は持たない。

この方法は第2の方法に比べれば難易度は低い。

繰り返しになるが、自ら指摘を受けにいくことになるから、上司に指摘を受けること自体が精神的にきつい人はやめたほうがいい。

(というか、指摘が下手な場合、あるいはパワハラの場合は合理的な仕事をしても指摘を受けるから、この記事の内容を実践してはいけない)

第2の方法「仕事の根本目的を理解する」

これは抽象的なことを理解しなければいけないという意味で非常に難易度は高い。

このことは大学の学問で学ぶことができるものの、大学で”勉強”をしている人はほとんどいないので、学歴に関係なくフラットに勝負できる分野だと思える。

「学歴は良くないが仕事はできる」という人は、感覚的に相手の意図を読んだり、仕事の目的を把握できている人が多いと感じている。

指摘を減らすときには、成果物の品質を向上させるという直球勝負では意外と解決できない。ぜひこの記事を参考にして、よい仕事をできるようになってほしい。

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