最近は生き方の常識を疑うという傾向があります。
今まで当たり前、それが幸せと考えられていたものに対して、反対意見があげられていくという流れです。
「大企業に所属することが全てじゃないし、フリーで生きていくほうがいい」なんて考えも、少し前では考えられませんでした。
しかし社会が大きく変化するにつれて、様々なライフスタイルが認められるようになってきたんですね。
今回は、ぼくの知っている最近の生き方のトレンドをご紹介します。
どれも従来の生き方に対して反論するというものばかりです。
ぼくは比較的どれにも肯定的な考えを持っていますが、すべてを冷静に受けとめ、考えなければいけません。
それがただの負け惜しみや世間への反抗だとしたら、それはよい生き方だとはいえないからです。
それでは、それぞれの新しい生き方のトレンドについて考えてみましょう。
35年ローンなんて馬鹿らしい
イケダハヤトさんの記事が話題になりました。
住宅の35年ローンは馬鹿らしい。賃貸や格安住宅のほうが豊かに生きられるという考え方です。
単純に金銭面だけで考えると、35ローンはお得なのですが、「お金」だけ物事を判断するべきではありません。
それでもやはり、35年ローンには大きなメリットがあります。
ぼくは流されない家よりも「流されてもいいくらい安価な家をよい」という考え方や、人間は本来移動して生きていた生き物だから、引っ越しを繰り返すほうが自然であるという考えを持っています。
頻繁に引っ越して、生活する場所(稼ぐための拠点)を変えるというのは、狩猟採集時代の文化に近い行動です。つまりより人間らしい生き方だということができます。
ローンなんて背負わないほうが人生を楽しめる。人は移動することにワクワクする
会社に所属せずに生きていく
フリーランスなど個人で仕事をしていくことがしやすい世の中になりました。それは情報革命によるものが大きいでしょう。
ランサーズやクラウドワークスなど、「クラウドソーシング」という仕組みも生まれ、「個人」で生きていくことを後押ししているといえます。
また情報技術に詳しくなくても、インターネットを介して商売ができる仕組みも整ってきていますね。
個人でモノをつくって、個人で世界中の人にモノを売る。こんなことが可能になりました。しかも手軽に。
本当に簡単に作れます。面倒なところは全部BASEがやってくれている感じ、本当に必要なところだけ自分で設定すればネットショップが完成。しかもオシャレです。
BASEはネットでモノを売る基本がすべて無料でカンタンに学べる – SIRUHAのサブブログより引用
これは会社に所属せずに生きることを容易にし、そうした生き方を目指す人たちを増やす要因になっているでしょう。
お金が全てじゃない
お金=幸せという考え方は、そこまで妄信的に信じられていないとはいえ、なんとなくみんなが感じていた価値観でした。
ですが、不景気などの影響で、お金以外によってもたらされる幸せを追求しようという動きが出ています。
実際、お金さえあれば幸せになれるということは間違いだと科学的に証明されているのです。
しかしながら、「収入がない状態でも幸せになれる」というわけではありません。
お金は思われてきたほど幸せのために重要ではない、ということはそれとなく感じている人は多い。
この生き方は、お金とどう付き合っていくかを考えていくというものでしょう。
ポジティブ心理学が登場し、なにが人を幸せにするのか、どうしたら幸せになれるとかという情報も多く求められています。
モノが多いことが豊かではない
これはシンプリスト・ミニマリストと呼ばれる人たちの考え方です。
できる限り身の回りの物を減らして生活することが、真に豊かな生き方であるというもの。
これは大量消費社会への疑問や、不景気などの問題の影響もあるでしょう。個人的に日本という人口密度、狭い土地、単身の部屋なども影響があると考えています。
本やテレビなどで大きく話題なることも多く、若い人にはそれなりに受け入れられているのかもしれません。
中でも注目を集めているキーワードが、「ミニマリスト」。
身の回りのモノを限りなく減らし「最小限のモノ」だけで暮らす人々です。
若い世代を中心に、そのライフスタイルが共感を呼んでいます。
ただし、物を売る企業などから見たら、好ましくない思想かもしれません。
他にも様々な問題もあげられていますし、絶対にミニマリストにはならないという考えの人も大勢います。ストを名乗る人も少なくないでしょう。
ただぼくは人間の生き方として、自然な考え方ではないかと思っています。
東京より地方でしょ
イケダハヤトさんの「まだ東京で消耗してるの?」というブログに代表されるように、今までポジティブな印象が多かった「東京」から離れようという動きがあります。
実際、近代社会の発展によって、地理的な障壁は減りつつあるでしょう。
少し前までは、別の場所にいる人たちと一緒に仕事をしたり、Skypeなどで顔を合わせて会話をするなんて考えられませんでした。
しかし、今ではそれは簡単にできます。そのために東京に無理をしてこだわる必要はないと考えることができるのです。
家賃の安さや満員電車に乗らなくていいなんてことがよくあげられていますね。
一方で、間違いなく東京は日本の首都であり、さまざまな機能が集中し、多くの人や情報が集まる場所であることは間違いありません。
地方がもてはやされても、現実として今も東京は一番人の多い都市です。
情報にとって地理的な障壁がなくなってきた現代。あとは「移動」がポイントになると思います。
もし「どこでもドア」があったら、東京の場所としての価値はなくなり、日本全国すべての土地の地価がほぼ同じになるかもしれません。
「移動」の手間がなければ、どこにいても一緒だからです。
これからよりいっそう「移動」の技術が発展していけば、いつでも東京にいけるのだから東京付近に住む必要はないとなるかもしれません。
東京からさまざまな機能が失われる可能性は低いですから、重要なのは地方と東京との「距離感」だといえるでしょう。
まとめ
新しい生き方のトレンドを紹介しました。
これらは全員が納得していないからこそトレンドであり、全てが従来のものよりも好ましいものだとは断言できません。
なにも考えずに、ただなんとなく流されている人もいるでしょう。しかしそれは、従来の生き方をしている人も同じです。
自分の生き方とはなにか。それをよく考えたうえで、これらの生き方を肯定するか否定するか決めるといいのではないでしょうか。
しかしながら、ここにある多くの新しい生き方は、きっと数十年後には当たり前になっているのではないかとぼくは思います。
いずれにせよ、知らなければ選択できませんから、こうして新しい生き方について知ることは、自分の人生を豊かにするために必要なことだといえるでしょう。