エアコンの電気代について話題になったことがあります。
ネットの噂を信じて8月から1ヶ月間、1階も2階もエアコンフル稼働させっぱなしでいた結果の電気代がこれ!!こまめに消してた去年は2万超えてたのに… pic.twitter.com/uJhpTQm830
— VISUMAL 中村 (@n_visumal) 2015年9月7日
わたしと友人の間でもエアコンのあることが話題になりました。
「エアコンってクーラーと暖房でどう違うの?同じ設定温度28度でも出てくる風は違うよね?」
確かにいわれてみれば、どう違うのかわかりません。
エアコンから28度の風が出てくるものだと思っていたのですが、それでは冷房と暖房の違いを説明することはできません。
エアコンの電気代は夏の節約対象のひとつです。
また、小手先のテクニックを知るだけではなく、その仕組みを理解することでより合理的な節約のための判断ができます。
エアコンの仕組みを説明し、その後に、どうして一般的なエアコンの節約術が節電につながるのか説明していきます。
設定温度は「部屋の温度を○度にして」という指示
エアコンの設定温度は「部屋の温度を○度にして」という指示です。
設定温度を28度にしたら、エアコンは部屋を28度にするように働くということです。
つまり、設定温度とはエアコンの風の温度ではなく、要求する部屋の温度ということになります。
では、クーラーと暖房ではどのように異なるのでしょうか。
クーラーは「○度になるまで部屋の温度を下げて」という意味
クーラーは○度になるまで冷たい風を出し続けます。
設定温度が28度で、部屋の温度が30度だったら部屋が28度になるまで冷気を発し続けるということですね。
おそらく、そのとき出てくる風の温度は28度よりもずっと低い温度でしょう。
暖房は「○度になるまで部屋の温度を上げて」という意味
暖房はクーラーの逆で、○度になるまで暖かい風を出し続けます。
つまり設定温度は同じでも、クーラーと暖房ではその設定温度にするためにアプローチが正反対ということですね。
だからこそ扇風機は節約になる
エアコンは設定温度に達したら、風の強さを弱めます。そして電気代がかかりにくくなります。
つまりいかに早く設定温度に達するようにできるかが、節約のための大きなポイントということですね。
エアコンと一緒に扇風機をまわすと、設定温度よりもはるかに低い風が部屋中に循環するので、より早く設定温度に達することができるでしょう。
エアコンと一緒に扇風機をまわすと節電になるというのは、これが理由だと思われます。
運転モードは「自動」にすべし
エアコンの運転は自動にするとよいといわれていますがなぜでしょうか。
単純に考えると、弱風で運転するほうが電気代が安くなるように感じられます。
これも「部屋の温度を○度にして」と関連しています。エアコンは設定温度になるまでに電気を使います。そして、最初から弱風だと設定温度に到達するのに時間がかかってしまいます。
「自動」は最初は強風、設定温度に到達したら弱風と電気代が最小になるように調整してくれるのです。
早く設定温度に達すればエアコンは風力を弱めますから、結果として電気代の節約につながるということです。
テクニックだけではなく「なぜ」を知ると同意が得られる
- 「エアコンと扇風機を一緒に使うと節約になる」
- 「エアコンの設定は自動にすると節約になる」
私たちはどうしても、こうすればいいと小手先のテクニックだけを先行して知りたがりますが、「なぜ」を知ることも非常に重要です。
例えば、家族が「なんで自動なんだ? 急速の方が早く涼しくなるじゃないか」と言ったとき。
「エアコンは自動のほうが設定温度に達する時間が短くて早く涼しくなるし、節約になるんだ」と言えたらきっと同意が得られるのではないでしょうか。
エアコンの仕組みなんて知ってて当たりだろうと思われがちなものですが、明確に説明できないものです。
また、節電における小手先のテクニックだけにとらわれずに、根本的な理由を理解して行動するためにこれらのことを知ることにも価値があると言えます。