決断できないのは勇気がないのではなくプライドがあるから

生活
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堀江貴文さんの『本音で生きる』を読んでしばらくたちますが、「プライドを捨てるべき」だという考え方がなんとなくわかってきたような気がします。

決断できない理由は勇気がないからだと考えていたのですが、プライドが邪魔をしている場合のほうが実は多いんじゃないかということに気づきました。

プライドがあると世間体を気にする

「こうあるべき」と強く思っている

大企業を辞めたくても辞められない人、あるいはリストラされても再就職できない人元会社員はたくさんいる。日本であれば、働き口もあれば、ほかの選択肢もたくさんある。それなのに動くことができないのは、「大企業を辞めて、小さな会社で働くのがみっともない」「バイトで働いたり、生活保護を受けるのは恥ずかしい」と思ってしまうからではないか*1

就職活動でもそうです。この企業の仕事はおもしろそうだけど、給料が安いなとか知名度が低いしな……と考える人は少なくありません。

また、多くの学生は知られざる優良企業よりも有名な普通の企業を選ぶのではないでしょうか。

年収もできる限り高くするべきだと考えるでしょう。もし年収を聞かれたときに「1000万円だよ」と言えたほうが世間的に素晴らしいことだと感じるからです。

その「こうあるべき」は自分の意志なのか世間体なのか

「世間体が悪いとみんながついてこない」「こんな年収じゃ格好がつかない」などと思っている人もいるかもしれない*2

「有名な企業に勤めたい」「高収入になりたい」という考えは本当に自分の意志なのでしょうか。

全ての人がというわけではないですが、「世間体」を気にしているからこそ、こうした考えを持っているのかもしれません。

もし世間体を気にしなくてもいいのなら、高収入よりもやりたいことを優先するという人が増えるぼくは考えます。

「やりたいことをやれるなら年収10万円でもいい」なんて極端な話ではなくて、年収500万円でやりたい仕事をするか、年収1000万円でやりたくない仕事をするかというときにも、後者を選ぶ場合があるでしょう。

表向きは「収入が多いほうが安定しているから、勇気がないから」という理由をあげるかもしれません。

しかし、よく考えてみると「世間から年収1000万円を稼いでいると思われたい」というプライドが本当の理由なのではないかと思えます。

こう考えると「有名な企業に勤めたい」「高収入になりたい」という自分の意思でものごとを選択しているようにみえて、実はプライド、世間からの目を気にしているだけといえます。

プライドを捨てられると思い切った決断ができる

ぼくも中学時代に、偏差値の低い情報系の高校にいくか、自分と同レベルの普通科高校にいくか、悩んでいたことがあります。

自分の本音は「情報の勉強をしたい」というものでしたが、自分より偏差値が低い高校に行くのも嫌でした。

しかし、後者は世間体を気にしてのものであり、もし周りの人の目がなければ迷うことなく情報系の高校にいくと決断できたはずです。

もし「偏差値の高い高校にいたい」という余計なプライドがなければ、簡単に入れてやりたい勉強ができる高校と、入るのが難しくてやりたい勉強ができない高校という2つの選択肢になりますから、迷う必要なんでありませんよね

最終的には情報系の高校にいったのですが、後悔したことは一度もありません。当時は高校生活が楽しくて仕方ありませんでした。

入学してしまえば周りは同じ偏差値ですし、別に中学の友人もそれを気にしたりはしません。

大学にいくと、県内一の高校出身なんて人もいて、偏差値ネタでいじられることもありますが、あくまでネタですし最終学歴は同じです。

むしろ他の人にはない自分の持ちネタがあるんだと考えることもできます。

まとめ

決断できない原因にはプライドがあるのではないかという話をしました

すべてがプライドというわけではありませんが、勇気がないように見えて、実は世間体を気にしている感情のほうが大きいのではということを意識すると考え方が変わるかもしれません。

もっともプライドを捨てるのは難しいですし、ぼくはむしろプライドが高いので思い切った決断ができません。

堀江さんは「みんな、なんで人の目を気にするの? 周りなんてどうでもいいでしょ」と本気で疑問を抱いているような気がします。

つまり本当に余計なプライドがないんでしょう。

「いや、東大じゃん」「お金あるじゃん」と思うかもしれません。

しかし、堀江さんの人生を見てみると、確かにプライドを捨てていると思える場面があるんじゃないでしょうか。

*1:堀江 貴文(2015)『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』SB新書) p.80

*2:堀江 貴文(2015)『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』SB新書) p.86

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