ホリエモンが教える行動できない人のゼロイチ思考とはなにか

この記事は約4分で読めます。

f:id:t-tane:20151002231042j:plain

なにかやりたいことがあるのに行動できないという人は非常に多いでしょう。

この行動できないという人は大抵「リスク」を恐れています。

一般的に人は得をしたいという気持ちよりも、損をしたくないという気持ちのほうが強い生き物であり、過剰にリスクを恐れる傾向があるといえるでしょう。

堀江貴文氏は著書の『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』のなかで、行動できない人の思考について触れています。

堀江氏によると、行動できない人は物事を極端に捉える「ゼロイチ思考」にとらわれてしまっているのだとか。

ゼロイチ思考とはなにか

ゼロイチ思考とは物事を両極端にしか見られない思考をいいます。そして多くの場合その両極端のうちの最悪の事態を想像し、人は行動できなくなるのでしょう。

物事を「あり」or「なし」、「勝つ」or「負ける」のように、両極端にしか見られない*1

ゼロイチ思考の具体例として以下のようなものがあげられます。

いい会社に就職して安定した生活を送るor就職できなければ人生終わり
結婚して幸せな家庭を築くor結婚できずに孤独な人生を送る*2

就職に失敗してもなんだかんだ幸せな生活を楽しんでいる人はいるはずです。独身貴族として人生を謳歌している人はいるはずです。

それにも関わらず、就職できないとダメだ、結婚できないとダメだと物事を極端に考えてしまうことがあります。これをゼロイチ思考というのです。

最悪の事態はそう起こらない

なぜ、ゼロとイチのモノクロの世界にこだわる必要があるのか。薄いグレーもあれば濃いグレーもある。緑や青、赤の色彩も溢れている。
世界はそんな「どちらかを選べ」みたいなものではまったくない*3

ゼロイチ思考の概念を踏まえたうえで、行動できない人が意識するべきなのは、そうそう最悪の事態は起こらないということです。

もちろん最悪の事態が起こる可能性はあります。しかしそれと同じくらい最良の結果を出せる可能性もあるはずです。

一番多いのは、中間や“ちょっと良い”“ちょっと悪い”事態ではないでしょうか。

 
ぼくも大きなサークルを一時的に辞めたとき、周囲に「付き合いがなくなる」「周囲からの信頼を失う」と言われましたが、ほとんどその影響はありませんでした。

結局それは最悪の事態であり、そうそう起こりえないし、さらに言えばその最悪の事態が起こらないように私たちは対処することができるのです。

それにも関わらず、起こる可能性の低い「最悪」を起こるかもと過剰に心配してしまうから行動できなくなってしまうといえます。

不安を妄想してしまうと行動できない

以前にぼくは「決断できないのは妄想をしているからだ」という記事を書きましたが、これはほとんど同じ視点です。

最悪の事態を妄想してしまうから、行動ができなくなってしまいます。

辞めたら悪い状態になる可能性はそれほど高くないのに、人は辞めたら悪い状態になると断言すらしてしまうのだ。

リスクを背負いたくないものは「やる必要のないもの」

「リスクがあるからできない」と思っているものは、きっと「やる必要がないもの」だ。今、自分が手にしているものを捨ててまでやる気になれないなら、結局、そういうことなのだろう。だったら、愚痴など言わず、今のままでいればいい*4

いくら最悪の事態が起きる可能性が低いとはいえ、決して起こらないというわけではありません。

「俺が行動できないのは、守るべきものがあり、小さなリスクすらも無視できないからだ」と考える人がいるでしょう。

そういったものに関しては「行動する必要はないもの」だと堀江氏は述べています。

 
もしリスクを背負ってでもなにかをやりたいと思うものの、そのリスクの大きさが怖くて行動できないとき、自分がゼロイチ思考にとらわれていないか考えてみるといいでしょう。

リスクは当然あるものの、自分が思っている以上に「なんとかなる」ことが多いものです。

行動力のある人というのは、得てしてそういう人なのではないでしょうか。

*1:堀江貴文(2015)『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』SB新書 p.74

*2:同上 p.74-75

*3:同上 p.75

*4:同上 p.56

タイトルとURLをコピーしました