東京新聞:フェイスブックやめると幸せに? デンマークで千人調査:国際(TOKYO Web)
こんな記事がありました。非常に興味深い研究です。
デンマークのシンクタンク「幸福度研究所」によると、Facebookの利用をやめた人は、続けた人と比べて生活への満足度が高まったといいます。
ただ、Facebookをやめると幸せになるという言い方は好ましくないといえます。「Facebookをやっていると幸福度が下がる可能性がある」が適切な表現でしょう。人間は最初Facebookをやっていませんから。
なぜFacebookをやっていると不幸になるのかということに関しては、『多くの人が他人の素晴らしい経験などの投稿をうらやむ傾向にあるとし、「自分に何が必要かよりも、他人が何を持っているかを気にするようになる」』と述べられています。
Facebookで人の楽しい部分をみて比べてしまう
ぼくは以前にSNSは人生のハイライトだといいました。
Facebookで見ることのできる他人の生活は基本的に輝かしいものばかりです。ですから、あたかもその人たちが常にそのような生活を送っているように感じてしまいます。
一方で、自分自身の生活は楽しいこともあれど、普段は平凡な生活ものであることをよく知っているでしょう。
だから、どうしても他者の素晴らしい経験と自分を比べて、不幸だと感じてしまうのです。
本当は周りの友人と自分の生活の間にそれほど差はないでしょう。しかし、こうして常に人と比較してしまうような環境にいると、自分がなにを持っているかよりも、他人がなにを持っているかを気にするようになってしまうのです。
人と比べてしまうならやめればいい
マツコ・デラックス ストレスの元にもなるFacebookの利用に苦言 – ライブドアニュース
マツコ・デラックスさんは「人との関係が多いほど、そこにストレスが発生する」と述べています。
FacebookをはじめとしたSNSは、日常生活よりも人とのつながりが多くあるでしょうから、上記の発言に基づけばSNSはストレスの宝庫であるともいえるでしょう。
それにも関わらず、ストレスを感じながらも自らSNSを利用する人たちに疑問を呈しています。
人と比べるということは、ときによっては自分が優位に立つこともあるでしょう。そのときの他者からの承認が忘れられないがために、ストレスを感じたとしてもSNSを続けるのではないかとぼくは推測しています。
しかし、人と比べているうちは幸せにはなれません。人と比べるのではなく、自分が自分を幸せだと認めてあげられるような人生を歩むべきです。
「自分軸」のある生き方をしよう。自分らしく生きるために – ジブンライフ
Facebookが悪いわけではない
勘違いしていけないのは、Facebookそのものが人を不幸にしているというわけではないということです。
問題があるのは、Facebookではなくそれを使う人間でしょう。
SNSの特徴を理解し、それに応じた適切な利用をしていれば、大きな不幸感を得るということは少なくなるといえます。
例えば、先程述べたようにSNSには他の人の輝かしい部分ばかりが紹介されるということを知っておけば、自分の生活と比べて落ち込む可能性が低くなるのではないでしょうか。
かけっこの一緒にゴールは「人と比べない」ことなのか
ぼくは人と比べると幸せになれないというという考えを持っている一方で、小学校などでたまにみられる「かけっこでみんな一緒にゴールする」という風景を否定的にみています。
「かけっこでみんな一緒にゴールする」という行為は一見すると人と比べないことのように思えますが、このような生き方は不幸であると思わずにいられないのです。
「他人と比べない生き方」では幸せになれない | 読書 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
昨今、「他人と自分を比べるべきではない」という考え方が人気を集めている。子どもの運動会で順位をつけないというのもひとつだ。しかし、そうした風潮に精神科医の和田秀樹氏は疑問を投げかける。他人との差異を知り、傷つくことを極端に避けることが、本当に幸せにつながるのか? この記事では、話題の心理学者の言葉などから考えていく。
スポーツで順位を争うことは素晴らしいことですし、偏差値を高めていくことも重要なことだといえます。
まだうまく説明できないのですが、いわゆるこうした競争と「人と比べること」は本質的に異なるものだといえないでしょうか。
競争をしていても幸せになれると思います。人と比べてばかりいるスポーツ選手が不幸だとは思えません。
人と比べると幸せになれないということについて考えたとき、この点においていつも答えが見つけ出せずにいます。
うーん、わからん。みなさんはどう思いますか?